カナダのチップ事情&アメリカのチップとの違いについて
カナダにはチップ文化があるのはご存知ですか?日本にはチップなんか無いのにカナダやアメリカ、そしてイギリスなどにはチップ制度が残っています。そこで皆さんにチップ事情をシェアしていきたいと思います。
チップ制度はなぜあるの?
最近は、国や州によって法律が変わってきていますが、最低賃金が低いという理由からチップ制度が導入したと言われています。実際にアメリカでは最低賃金$8ドル前後ですが、それでは生活できないのでサービスを良くしてチップを貰うということがあったみたいです。現在でもその習慣は残っていて、サービスが良ければチップを渡すということが当たり前になっています。しかし、カナダは時給は低くないのになぜあるのか?と思いますが、今現在でやっと最低時給が上がってきているのでチップ制度がいずれなくなるということもあります。昔はアメリカのように時給が$8とかだったので同じ感じです。オーストラリアやニュージーランドも昔、チップ制度がありましたが、最低時給が高くなったためなくなったと言われています。
カナダのレストラン(飲食店)のチップの相場
レストランのサーバー(ウェイター)へ支払う相場が10%~20%です。
ほとんどの人は15%にすることが多いです。しかし、日本人の学生達は10%にしていることが多く、それでも特に問題はありません。
高級レストランとかになってくると、サービスの質やレベルがあがるので、20%~25%くらいは考えておくと良いでしょう。
カナダのレストランでチップ込の場合は、大人数でレストランに行ったとき、高級レストランへ行った場合は、GratuityやService Charge (S/C)などが書かれていると思います。なので、チップを二回支払う前に確認しましょう。
現金で支払う場合は、チップを含んだ金額を支払ってすぐに出ていっても問題はありません。もしお釣りが欲しい場合は、「$〇だけ返して」とか言ってもいいし、お釣りを待ってから支払うという方法もあります。
カードを使って支払う場合、アメリカとカナダで違うので詳しくは後述。
因みに、ファストフードやスターバックス・そしてテイクアウトする場合は、セルフなのでチップなしで支払う事が出来ますが、レストランでテイクアウトする際はチップを渡してもいいし、なしでも問題はありません。
タクシーのチップ相場
タクシーの場合もチップを支払う制度があります。
メーターの料金から約10%~15%
たとえ短い距離で$1以下のチップでも最低$1支払うと良いと思います。
初乗り運賃はシティによって違います。
バンクーバーの場合は$3.2 トロントの場合は$3.25 *2017/12/1現在*
詳しくは以下のチャートを参考にして下さい。
*写真はTax Fare Finderより抜粋*
ホテルのチップ相場
- ベルボーイ(ポーター)
良いホテルに泊まるとベルボーイが荷物を運んでくれます。そのベルボーイが運び終わった後にチップを$1~$4くらいを支払いましょう。但し、荷物が多い場合は、多めに渡すことを心掛けてください。
- ベッドメイキング(ハウスキーピング)
ベッドメイキング(ハウスキーピング)のチップは、$1か$2をベットの上やサイドテーブルなどベッドから近いところに置いておくと良いと思います。
*注意*自分のお金を部屋のどこかに現金を裸のまま外に置いている人もいます。ベッドメイキングの方がチップと思い、持っていく可能性があるので必ずカバンの中や金庫などに入れておきましょう。
- ルームサービス
ルームサービスもレストランと同様にチップを食事の合計金額の10%~20%を支払うと良いでしょう。
クレジットカードやデビットカードでチップを支払う方法
アメリカとカナダでチップの支払い方の違いに少しびっくりしました。皆さんもチップの支払い方が違うなんて思わなかったと思います。これを読めばあなたもスムーズに支払う事ができるので恥ずかしいことはないでしょう。
カナダの場合
カナダでチップを支払う場合、デジタルの端末機を使って食事した料金とTIPを同時に支払います。基本的には、テーブルまで端末機を持ってきてその場でお会計が始まります。
まず、お会計の合計値段が合っているか確認をし、合っていたら[Yes]を選択。
次に、TIP額を%もしくは$を直接手入力でするのか、もしくはチップはなしにするのか選択があります。
%を洗濯した場合、10%、15%、20%、25%などすぐに支払えるように設定されている場所もあります。
もし12%と入れたい場合は、Other %%を選択して12と数字を打ち込み緑のボタン[○]となっているところを押すとプロセス完了になります。
アメリカの場合
アメリカでチップを支払う場合は、お会計時にカードをテーブルの上に置いておくと、それをウェイターの人がレジへ持って行き、カードをスキャンします。そのあと、カードとレシートを持ってきて、その場でチップをペンで書きます。TIP率は20%以上しておくと良いでしょう。*なぜ20%なのか後程記入*
そして、Totalの数字も記入し、サインを書く感じです。
更にその後、ウェイターがレシートを持って行き、チップ額を入力し全ての支払いは完了する形になります。
実際の写真はこんな感じ。
*画像は右のリンクから抜粋*https://www.newyorkcity.uk/tipping-in-new-york/
なぜ20%以上にしないといけないのか
アメリカはとても不思議な国で、10%とか15%にして渡すとウェイターがTIPが足りないとか、キレてきたりすることがないようで本当にある話なのです。
アメリカに住んでいる友達が、"15%にTIPをしたとき店員がキレて私が悪いサービスしたの?何がいけなかったのか言ってほしい”というようなことが起きたみたいです。
確かに日本人にはTIP文化はなく、サイトとかでも15%のTIPとか書いてあったので、15%にすると周りのお客とかも聞いてるので自分が恥ずかしくて何も言えなかったみたいです。何故なら、サービスは悪くなく問題なかったからです。
それ以降、20%以上のTIPを入れるようにしているみたいです。そして、それ以降文句を言われたお店はないとの事です。
本当にサービスが悪い場合(料理に30分以上待たされた、店員のサービスがひどいなど)でも5~7%くらいのTIPは渡した方が良いです。もし理由を聞かれた場合、言った方がいいので、アメリカ人に負けずにどういうとこがダメだったと言えば良いと思います。
カナダとアメリカの違いまとめ
カナダはオーストラリアとかのように賃金がどんどん上がっていき、いずれTIPのない国になるかもしれません。なので、TIPのことは特に厳しく言われずTIPがかなり少なくても何も言われません。しかし、アメリカではレストランで働いている人たちの賃金が未だに低いのでTIPが稼ぎどころなところもあります。なのでTIPが低いと納得がいかない感じでキレたりとかしてくるのではないでしょうか。
国は近いですが、文化は全然違いますし、人柄も全然違います。
カナダとアメリカのレストランでサービスが良ければそれなりのTIPを渡すと良いでしょう。そして、カナダ・アメリカへ行く機会のある方は、滞在生活を楽しみましょう!